【機能ガイド】Wi-Fi無線の停波が省電力だけではない理由とメリット5選をあげてみた

2023-05-19 この記事にはプロモーションが含まれます。

この記事は、WiFiルータの無線出力を決められた時刻でオフにする省電力設定について説明した上でメリットを説明します。無線を停波している間はインターネットに接続できません。省電力設定を活用することで、夜型になってしまった子どもの生活リズムを、以前の規則正しい生活に戻すサポートをします。

WiFiルータからインターネットに接続できないようにするには、WANに繋がっているLANケーブルを抜くか、WiFiルータの電源を落としてしまえば良いのですが、アナログな方法で、毎日、決められた時間にとなると骨が折れるものです。

そもそも、勉強もせず、深夜までYouTube鑑賞やゲームをするバカ息子のために、毎日、決められた時刻にWiFiルータの電源断やLANケーブルの挿抜をする労力を割くぐらいなら、バカ息子を家から追い出した方がよいとも思います。

ある時刻になったら、自動的にWiFiルータの電源断ができないか調べると、WiFiルータには、ある時刻になったら電波を停波する機能があることが分かりました

省電力モード、省エネモード、エコモードと呼ばれる省電力設定のインターネット利用制限機能を使って、子供の成長に繋げる方法を説明します。
この記事では次のことが分かります。

記事のポイント

  1. WiFiルータの省電力設定を知る
  2. 停波が省電力になる理由を知る
  3. WiFiオフが最強なワケを知る
  4. 規則正しい生活をさせる方法を知る

下記のメーカは、省電力設定の機能があるWiFiルータを発売しています。


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WiFiルータの省電力設定とは

「省電力」は、1990年代にバブルがはじけた頃の日本でよく使われた言葉で、文字の通り電力を省くことです。じゃんじゃんエネルギーを使う消費社会から、無駄を減らすことで、生活の質は落とさず、エネルギー消費や電力コストをスマートに抑えることを指します。

しかし、WiFiルータにおける省電力は、エネルギー消費や電力コストを抑える省電力ではありません。

省電力設定や省エネモードとは

WiFiルータにおいて、省電力モード、省エネモード、エコモードといった名称で呼ばれる機能は、無線を停波することです。エネルギー消費や電力コストを抑えることではありません。

無線LANに使われる2.4GHz帯は、ISMバンドといって無線LANだけではなく、温熱治療器や誘導加熱装置といった医療機器や産業機器に使われている周波数帯です。家庭では、電子レンジ、Bluetooth、コードレス電話などにも使われており、とにかく、身の回りにある多くの無線通信にこの周波数帯が使われています。


出展元:2.4GHz帯周波数の使用状況(概要)(総務省)

この周波数帯は、一定の送信出力であれば、利用時に無線従事者免許を必要としません。それゆえ、利用者が多く、常に何らかの無線電波が空中を飛んでいます。

無線は、空気中を伝わっていくので、障害物がなければ、送信パワーの強さに比例して、遠くに飛ばすことが可能です。WiFiには無線波が衝突しにくい仕組みがありますが、それでも、運悪く同じタイミングで無線波を出力してしまうことがあり、混信することで効率的な無線通信ができなくなってしまいます。

無線を遠くへ飛ばすには、送信電力と設置環境(障害物の有無等)が大事になりますが、遠くに飛んで欲しくない場合でも、設置環境が良ければ遠くに飛んでしまいます。WiFiルータの省電力設定は、電力消費ではなく、同じ周波数帯を使う他の機器へ影響を減らすため電波の出力を止めることが本来の目的です。

では、なぜWiFiルータの消費電力ではないのに「電力」という言葉を使うのでしょうか。それは、無線出力のパワーを表す単位が、電力と同じW(ワット)だからです。無線出力を抑えるので、省電力設定と呼ばれます。

使わない時は電源を切るべきか

WiFiルータは、使うときだけ電源を入れて、使わないときは電源を切っておくべきかという議論があります。結論から言うと、スマホやタブレットが普及した現代において、WiFiルータの電源は常にオンにしておくべきです。なぜなら、スマホのバージョンアップ確認や修正ファイルのダウンロードは、ユーザがスマホを使わない時間帯に行われます。

スマホ
スマホ
深夜3時に
バージョン確認
ZZzz
WiFiルータ
WiFiルータ
スマホ
スマホ
・・・

スマホを使っていない時間帯だからといって、WiFiルータの電源を落としてしまうと、ソフトバージョンが新しくならないため、脆弱性対策ができず情報漏洩や不正侵入の発生リスクが増大します。

よって、自宅のWiFi環境において、WiFiルータは、使わない時間帯でもスマホを常に最新の状態にするために、WiFi通信ができる状況にした方がよいのです。

寝るときはWiFiを切るべきか

寝ているときWiFiルータを切るべきかですが、寝ている時間は、スマホを使わない時間とイコールなので、WiFiルータの電源は常にオンにしておくべきです。

しかし、みんなが寝ている時間帯に、コソコソとスマホを触るスマホ依存症の夜型生活のバカ息子がいる場合は、状況が異なります。規則正しい生活をさせるために、寝るべき時間帯は、スマホが使えないようにWiFiの無線を停波させるべきでしょう。

息子
息子
今夜は徹夜で
映像鑑賞だ!
ZZzz
WiFiルータ
WiFiルータ
息子
息子
・・・

前準備として、制限したいスマホは、パケット使用量の上限を設けた回線契約とし、一定の使用量を超えたらキャリア回線で通信ができないようにしておきます。一定のパケット使用量を超えたスマホ端末は、WiFiを使わないとインターネット接続をすることができなくなります。

タイマーで、家族が寝ている間はWiFiが切れるようにしておけば、インターネットに接続できません。スマホ依存症の息子がいる我が家では、0時~4時の間はWiFiが電波を出さないようにしています

1ヶ月の電気代はどれぐらい

WiFiルータの省電力は、消費電力ではなく無線出力と説明をしましたが、そうは言っても節電効果もあるのでしょ?と思われる方もいるでしょう。気になる方のために、WiFiルータの消費電力の説明をします。

一般的なWiFiルータの最大消費電力は、どのメーカも仕様書で約10~30W程度になっています。実際の使用の消費電力は、通常は10W前後になると思います。LED電球では、数個分の消費電力です。

全国地球温暖化防止活動推進センターさんの家庭で使われる電気消費の内訳によると、モデムやルータは家庭で使用される電力の1.2%です。

WiFiルータと同じよう24時間動いている冷蔵庫は、始動時のコンプレッサー動作時に最大消費電力の600~800Wとなりますが、通常は100~200W程度です。結局、WiFiルータの消費電力を気にするより、エアコンの温度設定を見直したり、照明をこまめに切る方が省電力に繋がります。

WiFiルータの1ヶ月の電力の利用料金は、10円程度です。契約電力や電力使用量によって多少変わります。


出展元:家庭における消費電力量の内訳(全国地球温暖化防止活動推進センター)

なぜWiFiオフがよいのか

ここまで読んだ方は、キッズタイマーで時間帯を制限できるので、わざわざ、WiFiの電波を止めなくてもいいんぢゃない?と思われたと思います。

確かに、キッズタイマーは、時間帯で通信できないようにタイマー制限することは可能です。ただし、この方法は、子どもがキッズタイマーの抜け穴に気が付いていないことが条件です。キッズタイマーは、ゲーム専用機の通信制限には向いていますが、スマホやパソコンの制限には向きません

詳しくはキッズタイマーのデメリットを参照してください。

省電力設定は、レイヤ2機能のキッズタイマーよりも下位層であるレイヤ1で動作する機能であり、物理的に電波を出力しません。レイヤ2機能であるキッズタイマーは、端末に割り当てられたMACアドレスを参照して処理を決めますが、レイヤ1機能の省電力設定は、MACアドレスに関係なく動作します。

省電力設定は、キッズタイマーなどのレイヤ2機能よりも強力にインターネットを制限することができます。レイヤ1機能の省電力設定は、WiFiの電波自体が飛んでいないのですから、どうやっても接続できません。インターネット利用を制限するには鉄壁な方法です

各社の省電力設定の対応状況

省電力設定で無線を停波できる製品は、バッファローのAirStationシリーズ、または、Tp-Linkになります。2020年頃までは、NECのAtermシリーズにも、WiFiスケジュール設定やECOモードとして搭載していましたが、現在は機能が搭載されなくなっています。

注意しないといけないのが、有線LANポートの機能である省電力型イーサネット(EEE:Energy Efficient Ethernet)に対応することを省電力設定と呼んでいる製品があることです。省電力型イーサネット(EEE)機能は、WiFiルータやWiFiルータと接続するネットワーク機器の半導体内部の電流を遮断する機能です。

先ほども説明したように、WiFiルータの消費電力は10W程度で、EEE機能への対応して減らせる消費電力はわずかです。データセンターなどの大規模な施設で大量にWiFiルータを使う場合には、EEE機能は効果的ですが、一般家庭では、まったくメリットがない機能です。

制限方法
Aterm シリーズ

AirStation シリーズ
機能名称 WiFiスケジュール設定
ECOモード
節電機能
制限単位 分単位
(曜日指定も可)
1時間単位
(曜日指定も可)
LEDランプ ○ オフ設定が可能
有線LAN △ 低速設定が可能
(最近の機種)
△ 低速設定が可能
無線LAN ○ オフ設定が可能
(~2020年頃まで)
◎ オフ設定が可能
オススメ度 ×

省電力設定を利用制限に生かす

省電力設定は、不要な時間帯に電波を出さない機能であり、スマホが普及した現代社会においては、WiFiに常時接続できるようにしておくのが一般的です。WiFiを一定の時間帯に停波する機会が減ってきているので、一部メーカの機能削減も進んでいます。

そんな状況において、省電力設定の使用を勧めるのは、他の機能にはない強力なインターネット利用制限が可能だからです。

省電力設定にすることで、WiFiルータは、電波が出さなくなります。つまり、
物理的にWiFiルータと繋ぐ手段が無くなります。

WiFiルータから電波が出なくなれば、WiFiと接続するためにSSIDは、スマホに表示されません。WiFiルータを利用するすべての端末がインターネットに接続できなくなります。

ポイント

  • WiFi(無線)が物理的に出なくなる
  • スマホにはSSIDが表示されない
  • WiFiルータを利用する全端末が接続できない
  • 無線出力を再開するまで何もできない

省電力設定のメリット

WiFiルータで、無線の出力を停波する省電力設定のメリットは、どんなことなのでしょう。

電波の出力をオフにできる

省電力設定は、タイマーでセットした時間帯の電波を停波します。

物理的にWiFiの電波を停波することは、スマホやタブレットといったすべての端末がインターネットに接続できない状態です。省電力設定の設定画面は、MACアドレスフィルタやキッズタイマーと異なり、極めてシンプルで停波の時間帯を設定するだけです。

省電力設定は、レイヤ1機能のインターネット利用制限であり、レイヤ2機能であるキッズタイマーのようにMACアドレスで管理しません。というか、電波の出力を止めてしまうので、WiFiルータはMACアドレスを確認すること自体ができない状態になります。

つまり、電波の停波は、「LANを抜く」や「WiFiルータの電源をオフにする」と同じ状態です。物理的なインターネット利用制限であるため、省電力設定を解除するには、端末とWiFiルータを有線ケーブルで繋いで、設定画面を表示させる必要があります。

スマホやタブレットを有線ケーブルで繋ぐことは、ほとんど無いでしょう。そう考えると、無線の出力をオフにする省電力設定は、最強のインターネット利用制限であると言っても過言ではありません。

バッファローの場合

バッファローのAirStationは、下記のような設定画面が表示されます。無線LANを停波するだけではなく、ランプ(LED)や有線LANのタイマー制御も可能です。

tp-Linkの場合

tp-linkは、シンプルに無線LANを止める時間帯を「Add」ボタンで追加します。

端末変更の影響を受けない

省電力設定の設定画面には、MACアドレスを登録する設定がありません。無線を停波してしまうので、接続するスマホやタブレットといった端末のMACアドレスを確認することができないのです。

つまり、省電力設定のタイマー動作中は、WiFiルータに接続しようとするすべての端末が、訳隔たり無く、インターネットを利用することができません。

近年、WiFiルータのインターネット利用制限でよく使用されるキッズタイマーは、androidやiOSのMACアドレスのランダム化により、実質的に意味のない機能になっています。抜け穴さえ分かっていれば、インターネットに接続できてしまうのです。

省電力設定は、MACアドレスを確認しないので、スマホやタブレットといった端末が新しくなってもインターネット利用制限は動作します。

つまり、スマートフォン、タブレットはもちろんですが、ゲーム機、パソコン、どんな端末もWiFi(無線)が停波している間は、インターネットを利用することができません

不審な無線アクセスを減らす

インターネット利用を制限したい端末は、親が想定している端末だけとは限りません。WiFiルータは、SSIDとパスワードさえ分かれば誰でもインターネットに接続することができます。

のんびり理系おじさんのバカ息子は、バイト代で任天堂Switchを買ってきたようで、親に隠れてコソコソと夜中に布団に潜り込んで遊んでいました。夜中にお仕事をされる泥棒のような状態です。

バカ息子に限らず、犯罪行為の多くは、住人が寝静まった時間帯に行われます。住人が活動しない時間帯にWiFiルータの無線を停波させることは、一定のセキュリティを確保するのに有効と考えられます。

特に、不正アクセスや違法ダウンロードは、住人が気が付きにくい時間単に行われることが多いです。WiFiに接続できない時間帯を作ることは、WindowsやWiFiルータの脆弱性に対して一定の効果があると言えます。

生活リズムを改善できる

深夜にWiFiが使えない時間帯を作ることは、生活にメリハリをつけることに繋がります。

時間を忘れてゲームや映像鑑賞することは、体内時計の狂いを生じやすく、夜遅くまでスマホを触る状況になってしまいます。夜型の生活リズムは、朝起きれない、仕事中や授業中に居眠りするといった悪影響に繋がります。

夜寝る時に明かりを消すように、夜中にWiFiを停止させることは、規則正しい生活リズムの習慣化に繋がります

文部科学省は、早寝早起き朝ごはんを推奨しており、中高生向けに、クイズ形式で、なぜ、早寝早起きをしないといけないのか指導者用の資料を配っています。こういった資料も活用しながら、子どもの乱れた生活習慣を改善しましょう。


出展元:「早寝早起き朝ごはん」中高生等向け普及啓発資料及び指導者用資料(文部科学省)

無線オフ時の設定解除が困難

無線を停波したWiFiルータの無線を再送信させるには、有線ケーブルで接続できるパソコン等をWiFiルータに繋いで、設定画面を開いて、設定を変更する必要があります。無線でしかWiFiルータに接続できないスマホやタブレットといった端末は、設定を変更することができません

スマホが普及する以前は、パソコンをはじめとする有線接続の端末が主流でしたが、総務省の令和5年度 情報通信白書の情報通信機器・端末によると、現在、スマホの普及率は90%で、パソコンの70%よりも多いです。

出展元:令和5年度 情報通信白書の情報通信機器・端末(総務省)

つまり、今や有線LANポートでインターネット利用するのは、パソコンを始めとする少数の端末のみです。実際、のんびり理系おじさんの子ども達は、学校でも自宅でもLANケーブルを繋いでインターネットに接続する機会はありません。有線ケーブルを使ってインターネットに接続する方法を知りませんでした。

LANケーブルを使ってインターネットに接続できることを知らないので、無線を停波してしまうことは、意外とインターネット利用を制限する方法として効果的です。

まとめ

無線を停波することができる省電力設定は、インターネット利用を半ば強制的に制限することができます。

メリット

  1. 無線の出力をオフにできる
  2. 端末変更の影響を受けない
  3. 不審な無線アクセスを減らす
  4. 生活リズムを改善できる
  5. 無線オフ時の設定解除が困難

省電力設定のデメリット

ここまで、省電力設定は、とても強力なインターネット利用制限ができる機能であることを説明しましたが、強力であるがゆえに、数多くのデメリットが存在します。

省電力設定を導入には、どんな事に気を付けなければいけないのかをデメリットで具体的に説明します。

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最後まで読んでいただき、まことにありがとうございました。のんびり理系おじさんは、読者の皆さまのお子様の成長を心よりお祈り申し上げます。どうしようもないとき、このページを参考にインターネット利用制限を行ってください。おじさんは、これからも、皆様の子育てのお役に立てる情報を発信していきます。

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たりを

技術士(電気電子部門:情報通信)、労働安全コンサルタント『のんびり理系おじさん』です。情報通信分野で、光伝送装置の開発、システム設計、据付調整など25年以上携わった経験を生かして、通信機器を使って生活を豊かにする情報を発信していきます。今やスマホがない生活は考えられません。自宅のWiFiルータを使い倒す方法を中心に紹介します。

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