レイヤ2通信制限(隣接端末)
OSI参照モデルのデータリンク層(レイヤ2)に相当するMACアドレスを使ったインターネット利用制限の記事をまとめたカテゴリーです。利用者は、面倒なアドレス管理をせずに、手軽にインターネットの利用を制限することができます。一方で、柔軟な対応が難しく、制限の抜け穴を作ってしまうことがあります。
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MACアドレスは、スマホやパソコンといった端末のインタフェースに製造メーカが付与する番号で、ユーザが好き勝手に変更することはできません。MACアドレスを使った通信制限は、「通信を確実に制限できる」「アドレス管理が不要」というメリットがあります。もちろん、端末に固有で割り当てられたアドレスなので、端末が変われば設定変更が必要です。WiFiルータに搭載されているMACアドレスフィルタやキッズタイマーは、MACアドレスを使うのでレイヤ2の制限機能です。レイヤ2の制限機能は、自宅内などWiFiルータと端末が隣接する近距離の通信に限られます。
機能名 | Atermシリーズ |
![]() AirStationシリーズ |
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MACアドレスフィルタ | ○ 機能あり (拒否型:16個) |
○ 機能あり (許可型:64個) |
○ 機能あり (許可型:20個) |
キッズタイマー | ○ 機能あり | ○ 機能あり | ○ 機能あり |
ゲストSSID | - | ○ 機能あり | △ タイマー機能なし |
無線WiFiや有線LANポートなどの物理インタフェースに割り当てられたアドレスを使って制限を行うレイヤ2の制限機能は、動作方法が単純で、設定が容易なのが特徴です。一方で、最近のスマホやタブレットは、MACアドレスが一定間隔でランダムに変わる仕様になり、制限機能に抜け穴ができてしまいました。記事では、「抜け道になってしまう」状況を説明し、適切な機能選びが重要であることを説明します。